基本情報技術者試験を受けて多分(?)受かりました。
僕は過去問を周回したりする、いわゆる試験勉強みたいなのが苦手です。
なので僕みたいな怠惰な人が日頃からダラダラ本を読むことで過去問をあまり解かずに受かる方法を残しておこうと思います。
どちらかというと、普段ダラダラ読んでる本の中から試験に役立つ本をリストアップするというのが正しいかもしれません。
目次
自己紹介
都内某所でプログラマとして働いています。
数年前までAtCoderをやっていました。
会社ではAWSのインフラ色々いじったり、PHPの異常レガシーコードをしばいたり、react書いたり、大きめのデータ移行したりと色々やっています。
基本情報技術者試験
IPAが作っている資格試験です。ITに関する色々な内容が試験に出ます。
この資格は独占業務があるわけではないので収入が安定するみたいな利点はありません。しかも受験料は7500円、高すぎ。二郎系ラーメンが7杯も食べられるわ
じゃあなんでそんな資格受けたのかというと、僕は大学の経歴が怪しい人物なので、転職なりを考えた時に最低限の保証をしたくなるからです。
- 非情報系の人が最低限履歴書に書ける内容が得られる
- 問われる知識が広く浅いので、勉強した内容の確認にちょうど良い
- 最近はCBT方式で受験がしやすい、会場さえあれば年中受けられる
試験範囲について
↓に載っています。
www.ipa.go.jp
ただちょっとわかりにくいと思っていたところ、↓のブログを見つけました。
[https://amg-solution.jp/blog/7632https://amg-solution.jp/blog/21947]
非常にわかりやすく出題範囲がまとまっていて、この内容全部頭に叩き込んだら確実に科目Aは解けると思います。とはいえ、僕は受験前にこれを読んでません。早めに知りたかった……
過去問周回しながら↑のブログの内容を頭に叩き込んでいくのも割とありかなと思います。のろのろ本読むんじゃなくて過去問周回がいいぜ!という人はこっちで多分大丈夫。
科目Bは後述する方法で余裕なので、もう受かったも同然ですね。
勉強方法について
科目Bとか、コードを書く知識を問う問題をどうにかするためにAtCoderをしましょう(宣伝)
atcoder.jp
色々な人がデータ構造とアルゴリズムの解説を書いているブログがあるのでおすすめです。
コンテストに出るとめっちゃ楽しいんですが、勉強のためにやる場合はコンテストの成績より内容を重視すべきなので、最初はライブラリをあまり使わずになるべく色々なアルゴリズムを実装するのが良いと思います。
バブルソートやナップサック問題の動的計画法を頭の中でイメージできるぐらい慣れてくると科目Bは余裕だと思います。
それ以外試験範囲をなんとなく網羅するために何冊かよい本があるのでリストを書きます。
アプリケーション層から徐々に降りていくと楽なイメージ。このリストでカバーしきれない範囲があるので、その辺は↑で紹介したブログを見てもらうのが良い気がします。カバーしなくても6割は余裕だと思います。
後はメタ読みで解ける問題が結構あったので、問題をよく読むようにするとよいと思いました。
- Webを支える技術:Web概論。RESTとか、HTML以外のXML関連技術辺りは適当に流して良さそう
- マスタリングTCP/IP入門:IPアドレスからTCP、あとsshとかWAFとか、とにかく大事な知識が色々載っています。めっちゃよい
- ソフトウェア工学:大勢で行うソフトウェア開発の概観がわかります。広く浅くな本なので、知ってるところは可能な限り読み飛ばすのがよいと思います(
- CPUの創りかた:論理回路とかCPUの大まかな構造がわかるようになります
- 岩波ソフトウェア科学 オペレーティングシステム:大分過剰だけど、仮想記憶とかページングとかは出るので点を取りやすくなります。 もしくは、OSについてはこの授業見るのがいいかも?https://www.youtube.com/playlist?list=PLp1bKoc7XHdRMQSHRAt23p5gI5IrrOLb8
- 企業戦略論の入門教科書1冊:なるべく小さくて読みやすいのを1冊読んでおくとその辺の問題は簡単に取れる印象です
- あとニッチな感じだけどこれも。OSSのライセンスに関する問題は出ますオープンソースの定義 (v1.9) 注釈付 – Open Source Group Japan – オープンソース・グループ・ジャパン
受験
大体上のような本をだらっと読んでから、過去問を解いてみると午前も午後も8割ぐらい解けました。
最近遊んでばかりいて過去問周回の暇はほとんどなく、3回分ぐらいしか解けませんでした。
下振れて落ちたらいやだなあと思っていましたけど、本番も問題ありませんでした。
科目Aは上述の本を読んでいると安定して8割取れて、科目BはAtCoderで緑になれるぐらいにデータ構造とアルゴリズムを勉強していると余裕な感じでした。
後は文章をちゃんと読むと答えが導出できるようになっていました。
科目Aでもっと点を取りたい場合は、↑のブログ見て企業法務とかマネジメントとか、その辺の対策をするのが良さそう。
おわり!
あまり万人受けの方法ではないですが、たまにこういう人見かけるので、何人かには役立つはず?
応用情報もこのノリで受からないかなあ。受かったらまた何か書こうかと思います。
余談ですが、この記事を書いている時点では厳密には合格ではありません。経済産業大臣が合格を認定するという決まりがあるので、合格点を取っていても来月まで合格が出ないのです。
基本情報、ぼくが経済産業大臣に個人的な恨みを抱かれていない限り合格です
— こるぼー (@zero_kpr) 2024年4月13日